「日本に来たのはいいけれど金融機関についてよくわからない」「お金を借りたいけれどどこで借りたらいいかわからない」と悩んでいる外国人の方もいるのではないでしょうか。お金を借りられるところはわかっても、借り方がわからない場合もあるでしょう。
外国人の方でもお金を借りることができる借入先はどこなのか、具体的に紹介するので、お金を借りる参考にしてみてください。
次のような悩みがある方は必見です。
- 外国人でお金がない！カードローンでお金を借りれる？
- 永住権なしの外国人はローンを組める？
- 外国人留学生でお金を借りる方法が知りたい
- 外国人がカードローン借入の審査をする時の注意点は？
日本で利用できる金融機関やお金の借り方についても、わかりやすく詳しく紹介します。
Contents
【カードローン利用の前に！】外国人が知っておくべき金融機関を紹介
お金を借りられる場所を確認する前に、外国人が利用できる金融機関を紹介します。まずは、日本でお金を管理できる場所を知っておきましょう。
お金を預けたり国に送金したりできる銀行
銀行は、口座作っておくと便利な金融機関です。銀行では何ができるのか、見てみましょう。
- お金を預ける（預金）
- お金を振り込む（振込）
- 自分の国にお金を送る（国際送金）
口座を作る時には、パスポートや在留カードなど身分を証明するものと印鑑が必要です。
国にお金を送りたい時には、「外国送金申込書」に必要な情報を書いて送金を頼みましょう。送金には送る方も受け取る方も手数料が必要です。銀行で送金小切手を発行してもらって自分で郵送する方法でもお金を送れます。
銀行で口座を開いたら、ATM（自動払い戻し機）で次のようなことができるキャッシュカードが作れます。
- お金を預ける
- お金を引き出す
- 振り込みをする
- 残高を確認する
キャッシュカードがあれば、銀行まで行く必要がありません。ATMは銀行やコンビニエンスストアに置かれていて、時間によって手数料が無料の時と手数料がかかる時があります。口座を開いていない銀行のATMも利用できますが、手数料が必要です。
ATMには英語表記が出るものもありますが、日本語だけのものもあります。
キャッシュカードの中には、商品やサービスの代金を立て替えるクレジット機能付きのカードもあるので、必要なものを選びましょう。
預けられる金額が決まっているが銀行と同じように使える郵便局
預けられる金額が1,300万円までと上限が決まっていますが、銀行と同じように使えるのが郵便局です。口座を開くときは、身分を証明するものと印鑑を用意しましょう。
郵便局から自分の国にお金を送る場合、住所あてに送る方法と口座あてに送る方法から選べます。郵便局によっては国際送金ができないところや送金ができない国があるので、確認してから口座を開きましょう。
お店や交通機関で利用できるクレジットカード
国際的なクレジットカードは、自分の国で利用していた時と同じようにお店や交通機関で利用できます。ただし、ATMからキャッシングをする時に、海外発行のクレジットカードが使えない場合があります。
「International ATM Service」と書かれている郵便局のATMなら、海外発行のクレジットカードでキャッシングができます。クレジットカードのゴロマークも入ったステッカーも張られているので、海外発行のカードを使う場合に利用しましょう。
国内での発行は終了しているが利用は可能なトラベラーズチェック
国内での発行は終了していますが、トラベラーズチェックには有効期限がないため手元に持っている場合は利用できます。利用できる場所は以下の通りです。
- 銀行
- ホテル
- 大型のお店
換金できる場所が減ってきているので、早めに換金するのがおすすめです。
両替したい場合は両替商が利用できる
外国の通貨を日本円に両替したい場合は、「authorized money changer」という表示がある銀行やお店を利用しましょう。
両替の際には、レートが毎日変わる点に注意が必要です。
外国人がお金を借りやすいのは貸金業者のカードローン
外国人の方でもお金を借りやすいのは、貸金業者のカードローンです。貸金業者とはお金を貸す専門の業者を言い、消費者金融やクレジットカード会社などがあります。貸金業者で借りられるのは、安定収入を得ている外国人の方です。
外国人の方が借りる場合、永住権が無ければ借りられないところと永住権がなくても借りられるところがあるため、永住権がない人は慎重に借入先を選びましょう。外国人でも借りやすい業者を紹介するので、確認してみてください。
外国人でも借りやすい貸金業者【カードローン】
外国人でも借りやすい貸金業者を紹介します。
| 業者の名前 | 永住権が必要か | 特徴 |
|---|---|---|
| ＳＭＢＣモビット | 必要なし | ・最短30分で審査が終わる ・WEB完結申込なら電話も郵送物もない ・来店もカードの発行もなしで利用できる ・Web申し込み後電話をすると優先的に審査を始めてくれる |
| プロミス | 必要なし | ・最短30分で審査が終わる ・上限の金利が他の消費者金融より低い ・来店もカードの発行もなしで利用できる ・スマホローンで便利に申し込める ・原則勤め先への連絡がない ・初めての契約なら30日間無利息で借りられる |
| アコム | 必要 | ・最短30分で審査が終わる ・初めて借りる人でもわかりやすい ・来店もカードの発行もなしで利用できる ・勤め先の連絡が不安なら相談に乗ってくれる ・初めての契約なら最大30日間無利息で借りられる |
| アイフル | 必要なし | ・最短25分で審査が終わる ・原則電話連絡がない ・来店もカードの発行もなしで利用できる ・アプリから便利に申し込める ・Web申し込み後電話をすると優先的に審査を始めてくれる ・初めての契約なら最大30日間無利息で借りられる |
| オリックスマネー | 記載なし | ・最短60分で審査が終わる ・上限の金利が他の消費者金融より低い ・来店もカードの発行もなしで利用できる ・アプリですべての手続きが完結する |
| レイクALSA | 必要 | ・最短15秒で審査が終わる ・来店もカードの発行もなしで利用できる ・アプリから便利に申し込める ・無利息サービスが選べる |
| 三井住友カード「カードローン」 | 記載なし | ・最短5分で審査が終わる ・来店もカードの発行もなしで利用できる（振込専用タイプの場合） ・上限の金利が低い ・返済実績に応じて金利の優遇がある |
カードローンは繰り返し借りられるローンです。一度契約しておくと、決められた金額の範囲内でお金に困った時にすぐに借りられます。
貸金業者でのお金の借り方
貸金業者でお金を借りたい場合には、借りたい業者を選んで申し込みをしましょう。申し込みにはインターネットが使えます。インターネットができる環境がない場合は、電話や自動契約機で申し込みましょう。
申し込むと、身分証明書として在留カードや特別永住者証明書の提出が求められます。借りる金額によっては収入証明書類が必要です。指示されたものを提出しましょう。
必要な書類を提出したら審査が始まるので、審査が終わるまで待ちます。申し込む業者によっては、審査の途中で勤め先に連絡が入ります。お金を借りることがわからないように、個人の名前で連絡してくれるのであまり心配はいりません。
審査結果がでたら、電話かメールで連絡があります。連絡を受けたら契約手続きをして、お金を借りましょう。契約はインターネットでもできます。
日本語がわからないと、契約が難しい場合もあります。申し込みの際には氏名や住所など様々な項目の入力が求められることは知っておきましょう。
貸金業者以外のローンも、同じような流れで申し込めます。
貸金業者以外で外国人がお金を借りる方法
貸金業者以外で外国人の方がお金を借りられる方法も紹介します。自分に合う方法がないか、確認してみてください。
永住許可を受けていれば銀行のカードローンも利用できる
銀行のカードローンは、安定収入が合って永住許可を受けている人が融資を受けられます。借り入れができる可能性のある銀行を見てみましょう。
- みずほ銀行カードローン
- 三菱ＵＦＪ銀行カードローン「バンクイック」
- 三井住友銀行カードローン
- イオン銀行カードローン
- 楽天銀行スーパーローン
- セブン銀行ローンサービス（カードローン）
今回紹介したのはどこに住んでいても利用しやすい銀行ですが、口座を開設している地方の銀行でカードローンが利用できる場合もあります。近くの銀行で借りたい場合は、一度相談してみましょう。
カードローン以外の銀行のローンも利用できる
外国人の方は、カードローン以外の銀行のローンが利用できる場合もあります。
利用できるローン商品の例を紹介します。
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- 教育ローン
- フリーローン
銀行のローンはほとんどの商品が永住権を持っている人か日本人の配偶者がいる人を対象としているので、注意しましょう。
たとえばスルガ銀行の「はたらく外国人のための無担保ローン オートローン」のように、中には永住権が無くても申し込める商品もあります。しかし、永住権がない場合は利用できる商品が限られます。
スマートフォンで借りたい場合に利用できる借り方
スマートフォンで手軽に借りたい外国籍の方には、以下のような借り方があります。
| サービスの名前 | 永住権が必要か | 特徴 |
|---|---|---|
| J.ScoreのAIスコア・レンディング | 必要なし | AIスコアを診断してお金を借りる |
| ファミペイローン | 必要 | ファミリーマートのアプリから申し込める |
| au Payスマートローン | 記載なし | au IDを持っていればauユーザーではなくても申し込める |
預けられる品物があれば審査なしで借りられる質屋
質屋は、預けられる品物があり20歳以上なら誰でも借りられる点で便利です。返済できなければ品物が返ってこず、質屋は受け取った品物を売却して貸したお金を回収する仕組みになっています。
返済ができなくてもお金が回収できることから、審査がないのがメリットです。返済ができない場合は、預けた品物が戻ってこなくなることを知った上で利用しましょう。
外国人がお金を借りるなら自分に合う借入先を選ぼう
外国人の方でも、借りやすい借入先を選べばお金が借りられます。永住権があるかないかで、利用できる借入先が違うのが特徴です。
永住権がない場合は、貸金業者のＳＭＢＣモビットやプロミス、アイフルで借入をしましょう。永住権がある場合は、貸金業者や銀行のローンなどが利用できます。スマートフォンを使って手軽に借りたい場合は、専用の商品を利用してもよいでしょう。
ローンには審査があり、審査に通らないとお金が借りられません。質屋なら預けられる品物があれば審査がないので、困った時にお金を借りる先として選べます。
自分にとって借りやすい借入先を選んで、借り入れを成功させましょう。