

日本の夏が大好きなリカルドさん。同僚の香苗さんと夏のイベントについて話しています。

リカルド
毎年夏には花火大会やお祭りに家族で出かけているんだけど、ほかにも何か日本らしい伝統的なイベントはないかな?
香苗
あら、それならほおずき市はどうかしら。私は子どもの頃から毎年この時期、ほおずき市に出かけるのを楽しみにしているのよ。
リカルド
ホオズキ…イチ? 初めて聞いたよ。
香苗
私のスマートフォンで写真を見せるわ。ほら、これが「ほおずき」よ。
リカルド
わぁ、なんてきれいなオレンジ色!それにまるで提灯みたいだ。
香苗
中には丸くてつやつやした実が入っているのよ。
リカルド
なんだかおいしそうだけど、食べられるの?
香苗
食用のほおずきもあるみたいだけど、観賞用として楽しむのがほとんどね。ほおずき市では、このほおずきの鉢植えがたくさん売られているのよ。
リカルド
へぇ、本当に鮮やかでかわいいな。子どもたちが喜びそうだ。

リカルドさんは、ほおずき市に興味を持ったようです。
リカルド
ほおずき市はどこで開かれるの?
香苗
私がいつも行くのは浅草寺のほおずき市よ。江戸時代から続く歴史あるほおずき市で、7月9日と10日に開かれるの。7月10日は「四万六千日(しまんろくせんにち)」のご縁日と呼ばれていて、この日にお参りすると46,000日分のご利益があると言われているのよ。
リカルド
46,000日分!えーと、約126年分だよ。それは行かなくちゃ!でも、10日だけでなく、9日にも開かれるのはどうして?
香苗
それはね、一番乗りで参拝したいと、前日からたくさんの人がお寺に出かけて行ったので、9日もご縁日となったの。そして、お参りした後に、ほおずきをお土産に買って帰るのが昔からの慣例なんですって。
リカルド
なるほど!ところで、ほおずき市はほかでも開かれているの?
香苗
ええ、日本各地で開かれているわ。東京でも「文京朝顔・ほおずき市」や「神楽坂祭り」、ほかにも何箇所かあるわよ。日にちはそれぞれ異なるから、いろいろ行ってみるのも面白いかもね。
リカルド
とりあえず今年は、香苗さんおすすめの浅草寺に行ってみようかな。
香苗
ぜひ!ずらっと並んだ露店の売り子さんが威勢のいい掛け声をかけながらほおずきを売っていて、とっても賑やかよ。ほおずきにつけた風鈴の音色が涼しげだし、浴衣姿の人も多いし、きっと日本らしさが楽しめると思うわ。それに食べ物の屋台もたくさん出るわよ。
リカルド
とても楽しそうだね!ぜひ家族で出かけてみるよ。

東京で開催される「ほおずき市」の一例です。
●浅草寺「四万六千日・ほおずき市」 2014年7月9日、10日
http://www.senso-ji.jp/annual_event/shimanrokusennich.html (日本語)
・東京の観光公式サイト
http://www.gotokyo.org/en/kanko/taito/event/hozmaturi.html (英語)
●神楽坂まつり「ほおずき市」 2014年7月23日、24日
http://www.kagurazaka.in/matsuri/ (日本語)
・東京の観光公式サイト
http://www.gotokyo.org/en/kanko/shinjuku/event/kagurazaka.html (英語)
●「文京朝顔・ほおずき市」 2014年7月19日、20日
http://www.city.bunkyo.lg.jp/visitor_kanko_event_asagao.html (日本語)


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