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落語が由来、「目黒のさんま祭り」

日本の会社に勤めているエヴァンスさんは、おいしいものが大好き。今日も同僚の克子さんとランチを楽しんでいます。

目黒のさんま祭り

克子

今年の夏は本当に厳しかったわね。まだまだ残暑も続きそうだし……

エヴァンス

克子さん、元気を出してください!食欲の秋がやってきますよ!秋はおいしいものがいっぱいです。栗に松茸、ブドウに梨、それからさんまに……

克子

さんまと言えば、「目黒のさんま」を知っているかしら。

エヴァンス

目黒って、東京の目黒ですか?さんまで有名なのは北海道や東北、関東なら千葉あたりですよね。目黒では獲れないでしょう? 海がないんだから。

克子

うふふ、その様子だとエヴァンスさんは知らないみたいね。「目黒のさんま」という題の有名な落語があるのよ。

エヴァンス

どんな内容の落語なんでしょう。

克子

江戸時代のお殿様が目黒に遠乗りに出かけた時に、おなかを空かせて、農家で焼いていたさんまを分けてもらったの。それがとてもおいしかったので、お殿様は後日、またさんまを食べたがって家臣に命じたのだけど、出されたのは、蒸して脂をすっかり落とし、骨を一本一本抜いたものだったの。家臣は、その方が体によくて食べやすいと気を回したのね。

エヴァンス

それはおいしくなさそうだなあ。

克子

お殿様もそう思って、「このさんまは、どこで仕入れたのか」と尋ねるの。そして、家臣が日本橋の魚河岸から取り寄せたと答えると、「それはダメだ。さんまは目黒に限る」と言ったというお話よ。

エヴァンス

あはは、おもしろい。お殿様は目黒をさんまの名産地だと勘違いしたんですね!

克子

そう、お殿様の世間知らずを笑った庶民の落語なのよ。

克子さんは「目黒のさんま」にちなんだイベントを紹介します。

克子

この落語にちなんで、毎年、目黒駅の近くで、「目黒のさんま祭り」と「目黒のSUNまつり」が開催されているのよ。

エヴァンス

みんなでさんまを食べるんですか?

克子

その通りよ。それぞれ、岩手県宮古市で獲れたさんまと、宮城県気仙沼市で獲れたさんまを炭火焼きにして無料で提供しているの。

エヴァンス

どちらも東日本大震災で大きな被害があったところですね。

克子

ええ。でもね、エヴァンスさん、震災が起きた2011年の秋にも、この2つのイベントは開催されたの。震災に負けたくないと関係者が力を合わせて、宮古魚港から7000匹、気仙沼魚港からは5000匹のさんまが直送されたのよ。

エヴァンス

それはすごいなあ!僕も今年、おいしいさんまを食べに行きたいです。

克子

私も子どもたちを連れて行くつもり。落語の『目黒のさんま寄席』も入場無料で開催されるの。食べて笑ってお代は無料よ。エヴァンスさんも一緒にどうかしら。

エヴァンス

喜んで!炭火焼のさんまが食べられるなんて楽しみだなぁ!

●第18回「目黒のさんま祭り」(2013年9月8日)

・「目黒のさんま祭り」公式サイト
http://www.asahi-net.or.jp/~xq7k-fsm/sanma.htm ・「目黒のさんま祭り」品川区・目黒駅前商店街振興組合青年部のサイト
http://www.owarai.to/meguro/

●第37回「目黒のSUNまつり」*(2013年9月15日)

・「目黒のSUNまつり」公式サイト
http://sunfest.emeguro.com/ ・目黒区の英文広報「Meguro City News」 2013年8月号 (第1面)
https://www.city.meguro.tokyo.jp/gyosei/koho/monthly_meguro/201308/files/meguro_No.294_web_0729_Part1.pdf ・落語「目黒のさんま」の動画(目黒区サイト)
https://www.city.meguro.tokyo.jp/gyosei/shokai_rekishi/sanma/sanma_doga/index.html

*「目黒のSUNまつり」は目黒区民まつりの愛称です。

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