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土用の丑の日、うなぎを食べるのはなぜ?

日本人の夫と日本で暮らすランさん。今日は、お友達の理香子さんといっしょに、近所の喫茶店でランチを食べています。

土用の丑の日、うなぎを食べるのはなぜ?

理香子

ランさん、なんだかちょっと元気がないみたいね。大丈夫?

ラン

最近、とても暑いから……。私はベトナムでも涼しい高地の出身なので、日本の夏の暑さはこたえます。

理香子

そんな時はしっかり栄養のある物を食べて、夏バテを防止しないと!

ラン

そうですね。夏バテ対策におすすめの食べ物はありますか。

理香子

そういえば、もうすぐ夏の土用の丑の日ね。日本では、夏の暑さを乗り切るために、この日にうなぎを食べる習慣があるのよ。うなぎには夏バテを防ぐために必要な栄養がたっぷり含まれているから。今年の夏の土用の丑の日は、7月22日と8月3日よ。

ラン

ドヨウの…ウシの日…?

理香子

えーと、土用というのは、日本で古くから使われてきた暦の中で、それぞれの季節が終わる前の期間を表す言葉なの。春、夏、秋、冬、すべての季節に土用があるわ。そして丑の日は、十二支で日を数えたときに丑にあたる日ね。その両方が重なる日を、土用の丑の日と呼んでいるのよ。

ラン

難しいですね!日本人は西暦の他に、その古い暦や十二支でも日を数えているんですか?

理香子

いえいえ。気にするのは、こういった特別なイベントの時だけよ。

ランさんは、どうしてその日にうなぎを食べるのかと不思議がっています。

ラン

うなぎが夏バテにいいのはわかりますが、土用の丑の日に食べるのはなぜですか?

理香子

いろいろな説があるんだけれど、有力なのは、江戸時代の蘭学者で、発明家としても有名だった平賀源内が流行らせたという説ね。

ラン

流行らせたって、いったいどうやって?

理香子

売上が伸びなくて困っていたうなぎ屋さんのために、平賀源内が「本日、土用の丑の日」と書いた張り紙を出したところ、大繁盛したんですって。もともと、丑の日に「う」の字がつく食べ物、梅干し、瓜、うどんなどを食べると病気をしないという言い伝えがあって、うなぎもそれに当てはまったのね。それ以来、「土用の丑の日」がうなぎを食べるといい日として定着したの。今から、200年以上も前のことよ。

ラン

おもしろい話ですね!うなぎは夫の好物なので、土用の丑の日にいっしょに食べようと思います。

理香子

ランさんはうなぎを食べたことがあるの?

ラン

ええ、故郷のベトナムにも有名なうなぎ料理があるんですよ。うなぎを甘辛く煮てお粥に載せて食べるんです。

理香子

あら、おいしそう!一度、食べてみたいわ。

ラン

じゃあ、理香子さん、ぜひ、私の故郷に遊びに来てください!

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