2017年11月号


毎月1回ウェブ版ニュースレター「れすぱす」を配信しています。L'ESPACE(れすぱす)は、場所・空間・宇宙・間隔と、多岐にわたる意味をそなえたフランス語です。

ルビ入りEnjoy Tokyo らいふ バックナンバー

火事に備える!

東京で初めての冬を迎えようとしている留学生のペドロさん。今日は先輩のジョシュアさんを連れて、マンションの部屋へと戻ってきました。

今日はずいぶんと寒いですね!体の芯まで冷えてしまいました。
ペドロ
おおげさだな。まだ11月だよ。
ジョシュア
僕は寒さに慣れていないんです。僕が住んでいたリオデジャネイロでは、冬でも平均気温が20℃を下回ることはありませんから。
ペドロ
気持ちはわかるよ。僕も1年を通して比較的温暖な香港から来たからね。
ジョシュア
少し部屋を暖めましょうか。電気ストーブを点けますね。
ペドロ
ちょっと待って! カーテンの近くにストーブを置いたらだめだよ!
ジョシュア
ええっ?大丈夫じゃないかな。だって、触れているわけじゃないですよ。
ペドロ
いやいや、こんな近くに置いていたら、何かの拍子にカーテンが揺れてストーブに接触するかもしれない。それに直接触れていなくても、熱せられたカーテンから火が出ることだってあるんだよ。
ジョシュア
それは怖いですね!もっと離して置くようにしよう。よいしょ、っと。
ペドロ
これから火事の起こりやすい季節になるから気をつけて。冬は空気が乾燥してものが燃えやすくなる上に、ストーブなどの暖房器具や鍋をするためのカセットコンロなどで火を扱う機会が増えるから。
ジョシュア
まずは、燃えやすいものの近くにストーブを置かないことですね。
ペドロ
そうだね。ときどきストーブの上に洗濯物を干す人がいるけれど、絶対にやったらだめだよ。近くで乾かすのも危険だからね。
ジョシュア
コンロのまわりにも燃えやすいものを置いたらだめですね。それと料理中でも、コンロから離れる時には必ず火を消すようにしなきゃ。ところで、あの天井についているものは火災報知器ですか?
ペドロ
うん、日本ではすべての住宅に設置が義務づけられているんだ。マンションには消火器も設置されているはずだけれど、どこにあるか覚えている?
ジョシュア
ええっと、廊下のどこかで見たような…。
ペドロ

マンションの廊下で消火器の位置を確認した2人。火事の際の対応について話し合います。

「通報」「初期消火」「避難」。状況によって優先順位は変わるけれど、これが火事が起きたときの対応の三原則だよ。まずは、「火事だ!」と大きな声で周りの人たちに知らせること、それから119番に電話すること。
ジョシュア
「119」は、消防車や救急車を呼ぶ番号ですね。
ペドロ
その通り。ちなみに東京消防庁では今年の7月から、日本語・英語に加えて、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語でも119番通報に対応するようになったんだよ。
ジョシュア
それは心強いなぁ! 気が動転してうまく日本語で伝えられないかもしれないから。
ペドロ
そして次は初期消火。火が小さいうちは消火を試みる。消火器や水だけでなく、濡らしたタオルや毛布なども使うといい。
ジョシュア
すでに天井に届くほど火が大きくなっていたら?
ペドロ
無理せず避難することだね。もし火事が起きたら、どこからどう逃げたらいいか考えたことはある? 玄関から外に出られず、ベランダから逃げる場合は?
ジョシュア
確か、このフロアのどこかの部屋のベランダに避難はしごがあるって…。
ペドロ
一度、避難経路をきちんと確認しておくことをおすすめするよ。それから、地域で行われる消防訓練に参加してみるといい。119番通報のやり方や消火器の使い方なんかも教えてもらえるから。
ジョシュア
今度、機会があったら参加してみます。なんでも体験しておかなきゃ!
ペドロ

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