文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

一般社団法人ボランティアプラットフォーム(ぼらぷら) ~SNSを活用して、若い世代に国際協力の輪を広げる!~

PRディビジョン リーダー アライアンス担当の<br />堀佐知子さん。<br />新宿区西新宿の事務所にて。

PRディビジョン リーダー アライアンス担当の
堀佐知子さん。
新宿区西新宿の事務所にて。

1月のクローズアップは、一般社団法人ボランティアプラットフォーム(通称「ぼらぷら」)です。ぼらぷらは、「世界中の困難な状況にある人々や子どもたちを支援する」というビジョンを掲げ、2003年に設立された国際協力NGO。貧困を始めとする教育・環境・医療・福祉などあらゆる分野を対象として支援を行っています。ぼらぷらの特徴は、多くの国際協力団体が抱える事業の継続性と効率性という課題を、ソーシャルビジネスとITを活用して打開しようとしていること。世界中の支援する側と支援を受ける側の人々が、人・モノ・お金・情報・技術などを円滑にマッチングできる“日本一、世界一の支援プラットフォーム”の構築を目指して成長し続けています。今回は、ぼらぷらならではのユニークな取組みについて、PRディビジョン リーダー アライアンス担当の堀佐知子さんに伺いました。



■ぼらぷらには、大きく分けて3つの事業があります。途上国で小学校の授業や孤児院の運営、インフラ整備などを行う直接支援プロジェクト、世界各国にボランティアを派遣する中間支援プロジェクト、そして、日本有数のボランティア情報サイトを運営する間接支援プロジェクトです。この中で主軸の事業となっているのは、海外へのボランティアの派遣。ぼらぷらが実施するボランティアプログラムやスタディツアーへの参加者は、毎年数千人に上るそうです。

Q. ぼらぷらの海外ボランティア派遣の特色を教えてください。

A. ぼらぷらが対象としているのは、国際協力に強い関心を持っているというよりも、いくらか興味があるなという若い世代の人たちです。国際協力の裾野を広げていくためには、何かきっかけがあれば一歩踏み出せるという人たちを巻き込んでいくことが大切だと思います。ぼらぷらの参加者のほとんどが海外ボランティアの未経験者。初めて海外に行くという人たちの割合も多いです。こうした初心者の人たちでも安心して参加できるよう、出発までに必要な手続きをリストアップした会員ページを作成したり、準備が遅れがちな人にはスタッフがこまめに連絡するといった仕組みを整えています。

©ぼらぷら ©ぼらぷら

ぼらぷらのプログラムに参加する人の9割が「1人で」「初めて」
海外ボランティアに挑戦するそうです。
©ぼらぷら

Q. 海外ボランティアを体験した人たちからどのような声が寄せられていますか。

©ぼらぷら

ぼらぷらのウェブサイトには、体験談がいっぱい。
プログラム参加者の生の声に触れることができます。
©ぼらぷら

A. 「価値観が変わった」というコメントをよくいただきますね。決して豊かではない途上国で暮らしている人たちがとてもいきいきとしていて、モノがなくても自分たちで何とかするんだという力に溢れている。日本という物質的に豊かな環境で暮らし、それを当たり前と思って毎日を生きている自分たちと、果たしてどちらが豊かで幸せなのか。海外でのボランティア活動は、そんな深いことを考えるきっかけになります。海外ボランティアの経験が進路選択に役立ったという人は、全体の87%。中には国際協力への関心を深め、JICAの活動に参加したり、途上国に留学する人などもいます。ぼらぷらのウェブサイトではたくさんの感想文をご紹介しているので、ぜひ一度ご覧ください。

Q. SNSを利用した情報発信を積極的に行われていますね。

©ぼらぷら

489票を獲得した応募作品。
カンボジアの女の子の笑顔が印象的な一枚です。
©ぼらぷら

A. ぼらぷらのターゲットは大学生を中心とした若い世代の人たちですから、彼らがよく使うフェイスブック、LINE、ツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を思い切り活用して、情報の発信、拡散をしていこうと考えています。2014年は、SNSと連動させた写真コンテスト、「世界への1枚グランプリ」を行いました。この企画は、ぼらぷらのボランティアプログラムの参加者から、現地で撮影したとっておきの1枚と、その写真にまつわるエピソードを100字以内のコメントにして送っていただくというもの。投稿された写真から最終選考に残る作品を選ぶのに、SNSによる投票という方法をとったところがこの企画のポイントです。

Q. その仕組みについて詳しく教えてください。

©ぼらぷら

写真を投稿した人と、
投稿された写真に共感した人の思いが
お米となって現地の人たちに届きます。
©ぼらぷら

A. 投稿写真は「ぼらぷら」のフェイスブックページなどに公開され、それを見て共感した人が「いいね!」ボタンや「シェア」ボタンを押す、あるいはコメントを記入すると、その写真に1票が入ります。そして、多くのアクション=票を集めた作品が最終選考にノミネートされるのです。また、作品の応募数や寄せられたアクションの数に応じて、ぼらぷらが支援している現地の孤児院やNGOにお米が届けられます。写真が1枚投稿されるとお茶碗10杯分、投稿写真に「いいね!、シェア、コメント」のいずれかが付くとお茶碗1杯分のお米が寄付となります。今回の企画では、226名からご応募をいただいた写真に、8,689のアクションが寄せられ、目標の1万杯を上回る1万949杯分のお米が現地に届けられることになりました。

Q. こうした取組みのメリットは何ですか。

©ぼらぷら

お米はプログラムの参加者とスタッフの手で
現地の人たちへと届けられます。
©ぼらぷら

A. この企画は、実際に海外ボランティアを体験した人が現地で感じたことを、写真とコメントによってSNSで拡散していくという取組みですが、多くの人に投票してもらえばもらうほど現地へ送るお米の量も増えますし、国際協力そのものやボランティアプログラムへの関心も広がります。フェイスブックで友だちが「いいね!」や「シェア」をした写真とコメントを見て、一人でも多くの人に「海外ボランティアっていいな」「自分も行ってみようかな」と思ってもらえたら嬉しいですね。また、「いいね!」や「シェア」ボタンを押すだけで、お茶碗1杯分のお米を寄付するボランティア活動に参加できるというのは、今の時代だからこそ可能な国際貢献の形だと思います。

Q. 最後に、メッセージをお願いします。

©ぼらぷら

「今の時代だからこそできる国際
協力の形もある。ぜひ気軽に参加
してほしい」と語る堀さん。

A. かつては、海外に行くことがとても難しい時代もありました。でも私たちは今、自分がその気にさえなれば、途上国に行って何か活動することができる、そんな時代に生きています。それなのに、そのチャンスを生かさないのはもったいない!もっと多くの人たちに国際協力や海外ボランティアを身近で当たり前のことと感じてもらえるよう、私たちはさまざまな取組みをしていきたいと思います。「世界への1枚グランプリ」のように、フェイスブックの「いいね!」や「シェア」をクリックするだけで、現地に貢献する方法もあります。ぜひ、敷居が高いと思わずに、共感できるところから入っていただけると嬉しいです。


【ルビ入りクローズアップ】のボタンを押しますと自動的にルビが入ったPDFデータがダウンロードされますので、デスクトップなどに保存してください。なお『Acrobat Reader』が入っていない方は、こちらをクリックしてください。