column1 人口問題は地球の未来の問題

 「国際協力」というと、国家単位で行うもののようなイメージを持っていませんか?でも気をつけてみてみれば、私たちの日常には、ひとりで参加できる国際協力の機会が実にたくさんあるのです。一滴の水がやがて大河となるように、個人のささやかな支援が疫病や難病に苦しむ人の命を救ったり、戦災から立ち直ろうとしている国を支える力となります。

 たとえばインターネットを利用した国際協力としては、1クリックで募金ができるというシステムがあります。これは企業のアイコンをクリックすると、その企業があなたに代わって1円募金をする、というものです。あるいはネット上で買い物をすると、その代金の何パーセントかが募金されるというショッピング募金もあります。

〔 参考 〕
クリックで救える命がある。
国際協力NGOセンター(JANIC)
ぼきんやドットコム
NGO Network Japan
NPO応援ポータル Gamba NPO.net

 ネット以外には、書き損じたハガキや使用済みのプリペイドカードを指定の宛先に送る形の募金もあります。インターネットで「国際協力 書き損じハガキ プリペイドカード」などのキーワードを入力して検索するとさまざまなサイトが出てきますので、ぜひ1クリック募金に参加してみてください。

〔 参考 〕
国際協力NGOセンター(JANIC)寄付サイト

 また、募金だけが国際協力ではありません。猛暑が続く日本の夏、膨大な電気が消費されています。この電気は発電所が作っているわけですが、その発電所のエネルギーはというと、石油、石炭、天然ガス、ウランなどによって生まれます。日本はこれらの資源のほとんどを輸入に頼っており、しかもその資源には限りがあります。世界中の埋蔵量を合わせても、石油は41年分、石炭は204年分、天然ガスとウランは61年分しか残っていません。限りある資源を無駄にしないために、ひとりひとりが省エネを心がけること。何でもないことかもしれませんが、この気遣いが未来の世界を支えることになるのです。

 もっとも身近なエアコンを例に取ってみましょう。エアコンの温度設定を冷房なら1℃上げ、暖房なら1℃下げてみてください。それだけで約10%の省エネとなり、電気料金も約1740円お得になります。さらに地球温暖化の原因のひとつである二酸化炭素も、1年間で約32kgも減らせることになるのです。

 国際交流イベントや環境イベントに参加することも、国際協力のひとつです。ひとりでできること、自分にできることがあるということを、常に忘れずにいたいものです。


column2 8月号特別コラム「100万人のキャンドルナイト」
 

 6月19日から21日までの3日間、全国各地で午後8時から10時の2時間電気を消してキャンドルを灯そうというイベントが行われました。NGO発の自主消灯ムーブメントは昨年からスタートし、個人だけでなく企業や公共の施設も積極的に参加しています。東京タワーをはじめとした6065ヵ所のランドマーク施設やネオンサインが消され、43都道府県、239ヵ所でイベントも行われました。 http://www.candle-night.org

 一人ひとりがそれぞれの考えを胸に2時間電気を消すことで、ゆるやかにつながって「くらやみのウェーブ」を地球上に広げていく、そんな夜でした。衛星写真でも、普段なら煌々と輝いているはずの東京周辺が、闇に包まれている様子が写されていました。

 電気を消すことで、どれほどの環境保護になるでしょうか。具体例を挙げて考えてみましょう。

 1日1時間電気を消してみると、1年間で電気料金は約270円安くなり、二酸化炭素は約5kg減らせます。誰もいないトイレや玄関の蛍光灯など、つけっぱなしにしている電気があるのでは?もう一度、自分の家を見回してみてください。

 テレビを時計代わりにして、つけっぱなしにしていることはないですか?1日1時間テレビを消すだけで、電気料金は1年間で約840円節約され、二酸化炭素は約16kg減らせます。必要もないのに冷蔵庫を開け閉めしてしまうことはありませんか?無駄な開け閉めを防ぐだけで、電気料金が1年間で約1740円お得になり、二酸化炭素は約32kg減らせます。

これらの数値はすべてひとり当たりですから、100万人の単位で考えると、いかに大きな数値となるかわかりますね。

100万人のキャンドルナイトでは、一人ひとりが明かりを消した結果、宇宙から見た東京の景色まで変えてしまいました。それぞれが常に限りある資源、地球の環境に対して少しでも気を配っていれば、毎日が「100万人のキャンドルナイト」になるのでは。そんなことを考えさせれられるイベントでした。


column3 国際交流・協力まめ知識
知ってて得する!?国際協力のあんなこと、こんなこと。

バーチャル・ウォーターとは間接的に消費している水のことをいいます。
食糧自給率が低い日本では消費する農畜産物の多くを輸入に依存しており、その農畜産物を耕作・飼育するには、当然水が必要です。つまり、日本は農畜産物を通して外国の水を消費し、輸入していることになります。この水がバーチャル・ウォーターです。

日本は水資源の豊富な国というイメージがあり、日本に住んでいると水の危機についてあまり実感がわかないかもしれません。しかし、たとえ日本国内で水不足に悩まされることがなくても、国外、特に農畜産物の輸出国でおこる水不足とは大きな関わりを持っているのです。
http://www.marubeni.co.jp/com/kan0307.html



バックナンバー


地球村へのパスポート7月号
・国際協力の現場を訪ねるスタディツアー
・7月号特別コラム 人工問題は地球の未来の問題
・国際交流・協力まめ知識 世界の環境大都市だった江戸
地球村へのパスポート6月号
・暮らしの中でできる国際協力「フェアトレード」
・6月号特別コラム 「世界難民の日」に難民問題と国際協力を考える
・国際交流・協力まめ知識 戦後の日本人に希望をくれた国際協力
地球村へのパスポート5月号
・国際協力とは?
・5月号特別コラム -アースデイを通して国際交流・協力を考える-
・国際交流・協力まめ知識 -日本も世界から援助されたことがあった-
top
東京都国際交流委員会 れすぱすトップ バックナンバー 地球村へのパスポート アパートれすぱす 今月のピックアップ