column1 国際協力とは?
国際協力の方法はたくさんありますが、今回は暮らしの中で楽しみながらできる国際協力として「フェアトレード」を紹介します。
ちょこっとブラシ
ちょこっとブラシ
バングラデシュより。人形はバングラデシュ特産のジュート(黄麻)製。ブラシ部分はパハリーと呼ばれる 草の細い繊維。窓の桟など、ちょこっとしたところを掃くのに便利。
( 写真提供 フェアトレードカンパニー株式会社

暮らしの中で買い物を楽しみながら、簡単にできる国際協力に、「フェアトレード」があります。

「フェアトレード」とは、アジア、アフリカ、南米などの途上国に暮らす弱い立場にある生産者が自然を大切にして、 自然素材や伝統技術を生かして作る製品を、日本や欧米の国々の消費者が、安くおさえられる傾向にある途上国の製品を、 正規の価格で購入することで生産者を支援していこうとする、みんなが公平に幸せになることを目指す活動です。

「フェアトレード」によって、途上国の生産者の経済的な自立と技術の向上と共に、その労働環境も改善されます。 特に、途上国でさらに弱い立場にいる女性たちが、「フェアトレード」によって、収入を得ることで、 子どもの教育費や医療費などをまかない、生活を向上させることができるようになっています。

「フェアトレード」は1980年代前半にヨーロッパで始まったもので、 現在では世界中に広がっています。また、このような運動は「フェアトレード(公平な貿易)」以外に 「オルタナティブトレード(もう一つの貿易)」などとも呼ばれています。

扱っている商品は、チョコレートやコーヒー等の食品から、Tシャツやワンピースなどの衣料、 バッグやペンケースなどの小物まであります。カラフルでエスニックなデザインのものも多く、 あれこれ見ているだけでも楽しくなるものが多くあります。

このような商品は、「フェアトレード」をすすめる会社の直営小売店、 商品を扱っている小売店、通信販売、共同購入などの方法で購入できます。

国際協力を行なっている団体(NGO)でも、「フェアトレード」を行なっているところがたくさんありますので、 問い合わせてみるとよいでしょう。また、「フェアトレード」を行なっている団体の中には、 途上国の生産者の暮らす地域を訪れて、交流するスタディツアーなどを行なっているものもあります。

パンプキンキャミソール
パンプキンキャミソール
インドより。インディゴには藍を、レッドにはマダー(西洋アカネ)などの植物を使って染めました。 型押し染め。裾の紐を調節して、かぼちゃのような丸いシルエットを楽しんで。
column2 6月号特別コラム「世界難民の日」に難民問題と国際協力を考える
 

6月20日は 「世界難民の日」です。



撮影:箱崎律香

難民と、難民の保護と援助に対する世界的な関心を高め、 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)をはじめとする国連機関やNGO(非政府組織)による活動に理解と支援を深める日とするため、 2000年の国連総会で、毎年6月20日を「世界難民の日」(World Refugee Day)と決議されました。

1951年に定められた難民条約には詳しい定義がありますが、簡単に言うと、 難民とは紛争や迫害によって本来の居住地を離れ、国境を越えて他国に逃れざるを得なくなった人々のことです。 現在、世界で2000万人以上の人が難民となっており、その約80%が子どもと女性です。

多くの人がTVや新聞などで難民についてのニュースに触れたことがあると思います。 自分たちの住んでいた地域を離れ、難民となってしまうと、外からの援助がなければ暮らしていけず、 生活がとても不安です。また、家族を失ったり離れ離れになったり、 また満足な医療や教育も受けられない厳しい状況にいる子どもも多くいますが、 皆、未来に希望を持って生きています。このような現状に対し、UNHCRなどの国際機関が、 各国政府や多くのNGOが難民の保護と援助を行なっています。

難民の保護や援助は国際協力の中でも大切な仕事です。「世界難民の日」を機会に、国際協力の中で、難民の保護や支援に対し、 何ができるか考えてみるのもよいでしょう。


今年の「世界難民の日」のイベントの一つとして、6月18日(金)~7月14日(水)までの1か月間、 東京都渋谷区にあるUNハウス(国連大学ビル)のUNギャラリーにて「世界難民の日」写真展が開催されます。 写真家 沼田早苗氏が今年1月にタイの難民キャンプで撮影したミャンマー難民をはじめ、アジアやアフリカの難民、 国内避難民、帰還民の写真のほか、難民が空き缶で作ったおもちゃなどの手工芸品の展示が行なわれます。

たとえば「母の日」に特別な思いを母親に寄せるように、 「世界難民の日」には難民となった人々に思いを馳せてみませんか。

現在の難民の状況や、難民の救援・支援活動については、UNHCRのホームページに多くの情報がありますので こちらもご覧ください。http://www.unhcr.or.jp/




撮影:沼田早苗

column3 国際交流・協力まめ知識
知ってて得する!?国際協力のあんなこと、こんなこと。

1945年に第2次世界大戦が終わりましたが、戦後の混乱と物資不足の日本へ、アメリカはもとより、カナダ、中南米の各地から多くの支援物資が届きました。
そのひとつが、戦後、日本を救済するために、集まった資金や物資を一括し対日救援物資として送り出す窓口として、1946年に一本化された「ララ:LARA」でした。ララによる支援「ララ物資」は一部戦後の学校給食に用いられました。

また、1948年には、戦後のヨーロッパを救済するために、アメリカで設立されたNGOの一つ「ケア:CARE」が日本に事務所を開設し、救援活動を開始しました。1948年から55年にかけて、日本に送られてきた「ケア物資」は金額にして5000万ドル(当時では180億円、現在の貨幣価値に換算すれば約4000億円)に達しました。
また、その内容は、食料品、菓子、コーヒー、紅茶、砂糖、および石鹸など日用品も含め多岐にわたるもので、このケア物資によって助けられた日本人は小中学生をはじめ1,500万人に上りました。 これらの団体による援助は、戦後の絶望的な混乱期に多くの日本人に夢と希望を与えてくれました。[出典:外務省ホームページ]



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地球村へのパスポート5月号
・国際協力とは?
・5月号特別コラム -アースデイを通して国際交流・協力を考える-
・国際交流・協力まめ知識 -日本も世界から援助されたことがあった-
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