-年金編-

ウラジミール:管理人さん、年金のことについて教えてください。

管理人:ウラジミールさんも私も今は元気に暮らしていますが、老後は必ずやってくるわよね。それに、病気やケガ、事故などで障害が残ったときなどは、働くことが難しくなります。年金制度は、こうしたときにお互いに助け合う制度です。国民年金は、日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入することが法律で決まっています。外国人の場合、1年以上日本で暮らす場合は日本人と同じように加入することになります。

ウラジミール:外国人も国民年金に加入するんですね。

管理人:そうです。老後に年金を受け取るために必要な国民年金への加入期間を「受給資格期間」といいます。受給資格期間を満たすためには、原則として25年以上加入しなければなりません。

ウラジミール:国民年金にはどんな種類があるんですか?

管理人:国民年金には、「老齢基礎年金」「障害基礎年金」「遺族基礎年金」という3種類の基礎年金があります。老齢基礎年金は、原則として65歳から受け取ることができます。保険料を免除された期間がある場合は、その分だけ給付される年金額が少なくなります。病気やケガなどで障害者となったときには障害者基礎年金が、もしも加入者が死亡したときには、残された妻や子に遺族基礎年金が支給されます。

ウラジミール:25年以上保険料を払い続けても、65歳のときに日本で暮らしていない場合はどうなりますか?

管理人:年金が受け取れるようになったとき国内に住んでいなくても、年金は日本から送金されるので、国外で受け取ることができますよ。

ウラジミール:保険料の支払方法はどうなっていますか?

管理人:国民年金の保険料は、銀行や郵便局などの口座振替のほか、コンビニエンスストアでも払えます。また、インターネットバンキングを利用した支払いもできます。

ウラジミール:ところで、僕は毎月会社からもらうお給料から厚生年金が引かれています。国民年金と厚生年金はどう違うのですか?

管理人:年金制度のうち、おもに民間の会社で働く人を対象としたものが厚生年金です。厚生年金は国民年金に上乗せする形で加入しているので、厚生年金に加入している人は、同時に、国民年金にも加入していることになります。国民年金だけに加入していた人よりも、厚生年金にも加入していた人のほうが、将来受け取る年金額は多くなります。

ウラジミール:なるほど。僕は厚生年金だけを払っているのかと思っていたんですが、実際は国民年金の保険料も納めているんですね。では、会社を辞めたときはどうなりますか?

管理人:国民年金を払っているに人は第1号~第3号という種別があるのですが、この種別変更をしなくてはいけません。会社を辞めた場合、種別は第2号から第1号に変更となります。この手続きを忘れると「未納期間」が生じてしまい、将来、受け取れる年金が少なくなってしまうこともあります。退職後はできるだけ早く年金手帳・離職証明などの退職年月日がわかるものを用意して、市区町村役場で手続きしてください。

ウラジミール:僕は正社員として働いていますが、アルバイトやパートタイムで働いている人の年金はどうなっているんでしょうか。

管理人:1日の勤務時間または1ヶ月の勤務日数が、同じ職種の従業員の3/4以上の人は、原則として正社員の人と同じ扱いになります。けれどこれは会社によって対応が違うようですね。

ウラジミール:国民年金だけに加入している人の中には、「保険料をもっと納めるから、老後にもっと多くの年金をもらいたい」という人もいるのではないでしょうか。厚生年金も払っている人と比べると、将来もらえる年金額の差がかなりありそうです。

管理人:「国民年金基金」に加入すると、将来受け取ることができる年金額を増やすことができますよ。

ウラジミール:国民年金には加入したものの、長い加入期間の間には、さまざまな事情で保険料を支払えない期間が出てくる人もいるのではないでしょうか。

管理人:そんな人には「保険料免除制度」があります。これには、申請により保険料の全額が免除される 「全額免除」と、半額を免除・残りの半額を納付する「半額免除」、30歳未満を対象とした「若年者納付猶予制度」があります。申請書は、社会保険事務所または市区町村役場の国民年金担当窓口にあります。下記アドレスからプリントアウトすることもできます。基礎年金番号通知書などと一緒に、住民登録をしている市区役所・町村役場へ郵送してください。

・国民年金保険料免除・納付猶予申請書


ウラジミール:保険料が納められそうもないからといって払わないでいると、将来受け取れる年金額が減ってしまいますが、こういった手続きをちゃんとしておけば安心ですね。

管理人:「保険料が払えそうもないから国民年金には加入しない」ではなく、国民年金に加入しておいて「保険料は、納められる状態になったら納めます」という姿勢を示すことが大切なのですね。

ウラジミール:僕にとっては先の話ですが、65歳になったら自動的に年金がもらえるのでしょうか。

管理人:いいえ。年金をもらえる年になったら、請求の手続きをする必要があります。年金を支給してもらうためには、まず社会保険事務所に「国民年金・厚生年金保険老齢給付裁定請求書」を提出して、年金を受け取る資格があることを確認してもらいましょう。

ウラジミール:国民年金に加入していた外国人が帰国することになった場合、何か保障がありますか。

管理人:国民年金の保険料を払っていた期間が6ヵ月以上ある外国人が帰国した場合は、脱退一時金を受け取ることができます。脱退一時金を受け取るには、帰国後2年以内に、請求書と必要書類を社会保険業務センターに郵送してください。請求に必要な用紙は社会保険事務所、社会保険事務局の事務所または年金相談センターなどにあります。受け取れる脱退一時金は保険料を払っていた期間によって違い、4万3580円~24万9480円です。

・社会保険庁 国民年金の給付

管理人:厚生年金に加入していた外国人が帰国することになった場合も、加入期間に応じた脱退一時金を請求できます。受け取れる脱退一時金は最高36ヶ月分です。

・社会保険庁 脱退一時金

ウラジミール:なるほど、脱退一時金というシステムがあるんですね。

管理人:年金についての相談は社会保険庁の相談窓口、または区市町村の年金課の窓口で相談できます。自分で調べてもわからないことがあったら、こういった窓口で相談してみてくださいね。

・社会保険庁 年金って何?
・ねんきんパンフレット
・在住外国人のための都内リレー専門家相談会
・社団法人日本国民年金協会
・国際生活

ねんきんダイヤル
・年金請求などの年金相談  0570-05-1165
・年金を受けている方の年金相談 0570-07-1165


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