外国の方が東京で暮らすには、言葉の壁や文化の違いなどで、多くのトラブルやとまどいが予想されます。 このコーナーでは、外国の方がお住まいの架空のアパートを舞台に、1年を通して想定されるさまざまなシチュエーションとその解決策をご紹介していきたいと思います。
高校進学、奨学金をもらうには? 編

「高校進学、奨学金をもらうには?」

プラヤー:こんにちは、大家さん。突然ですみませんが、相談に乗ってほしいんです。

管理人:
あらプラヤーさん、こんにちは。何かしら?

プラヤー:うちが私と妻、子供たち3人という5人家族だということはご存知ですよね。

管理人:
ええ、もちろん。それがどうかしたの?


プラヤー:長男が来年、中学を卒業します。勉強も頑張っているし、中学に引き続き日本の高校に進学させてあげたいんです。 けれど日本では、義務教育は中学までですよね。外国人は都立高校や公立高校に行けるんでしょうか?

管理人:
安心して、プラヤーさん。日本の高校には、15歳以上で、日本か外国の中学を卒業した人ならば、誰でも受験する資格がありますよ。受験して合格すれば、プラヤーさんの息子さんも高校に入れます。

プラヤー:ああ、よかった。まずは安心しました。

管理人:
それに、外国人のために特別枠を設けている高校もあるそうよ。もっと細かいことを知りたいなら、 10月10日に開催される、4つの団体が共同で開催する 進路ガイダンスに参加するといいわ。 在住外国人のための都内リレー専門家相談会などもありますよ。いずれも多言語で対応して くれるので、きっと参考になるはずよ。


日本語を母語としていない親子のための高校進学ガイダンス
 ・多文化共生センター東京
  http://www.tabunka.jp/tokyo/projects/guidance/guidance.htm
 ・カトリック東京国際センター
  http://www.ctic.jp/
 ・OCS世界の子どもと手をつなぐ学生の会
  http://homepage2.nifty.com/ccs21/
 ・外国籍市民の人権を考える八王子の会
 
在住外国人のための都内リレー専門家相談会
  http://www.tokyo-icc.jp/relay_soudan/japanese.html


プラヤー:わかりました、親子で行ってみます。ただ、実は経済的な不安もあるんです。高校からは義務教育ではないので、お金がかかるんですよね?

管理人:
そうね。都立や公立の高校は私立高校にくらべてずっと安いけれど、それでも入学金や授業料、教科書代などは必要になります。だからといって進学を諦める必要はないわ。プラヤーさんのような立場の人をサポートする制度もいろいろありますから。

プラヤー:たとえばどんなことですか?

管理人:
まずは経済的に苦しい学生に対し、学費を貸してくれる奨学金制度です。東京都の「東京都育英資金」をはじめ、民間団体も同様の支援を行っています。いろいろ調べて比べてみるといいですよ。もしも行きたい高校が学費の高い私立だったら、授業料の一部を補助する「東京都私立高等学校等授業料軽減補助」という制度もあります。

日本学生支援機構
http://www.jasso.go.jp/
(財)東京都私学財団
http://www.shigaku-tokyo.or.jp/pa_a.html

プラヤー:そんな制度があるなんて知りませんでした。ところで学費を返さなくてもいい奨学金もあるんですか?

管理人:
はい。ただし支給されるための条件はその分厳しくなりますから、いろいろな団体の制度を比較検討してみてください。

プラヤー:経済的負担を軽くするための方法は、ほかにもありますか?

管理人:
高校には日中勉強する全日制の高校のほか、夜間に学ぶ定時制、自宅学習が中心の通信制があります。定時制や通信制なら「自分の学費を稼ぎながら勉強する」こともできるわね。もちろん大変なことですが、選択肢のひとつとして検討してもいいと思うわ。

プラヤー:なるほど、そういう高校もあるのですか。高校への道が開けているとわかってほっとしました。ありがとうございました。




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