2018年5月号


毎月1回ウェブ版ニュースレター「れすぱす」を配信しています。L'ESPACE(れすぱす)は、場所・空間・宇宙・間隔と、多岐にわたる意味をそなえたフランス語です。

ルビ入りEnjoy Tokyo らいふ バックナンバー

東京で野鳥を見てみよう

留学生のアーロンさん。ある夜、ホームステイ先のリビングで、ホストファーザーの周平さんがパソコンで作業をしているのを見かけます。

周平さん、何をしているんですか?
アーロン
やあ、アーロン。今、あちこち旅行に行って撮りためた野鳥の写真を整理しているんだ。自分で言うのもなんだけれど、どれもよく撮れているだろう?
周平
周平さん、野鳥観察が趣味なんですか? 実は、ぼくの父もそうなんですよ。
アーロン
へえ、それは偶然だね! そういえば、台湾でもバードウォッチングが盛んだって聞いたことがあるよ。なんだか嬉しいな。
周平
僕も小さな頃は、よく父に連れられて野鳥を見に行っていたんです。でも中高生になると、友達と遊ぶのに忙しくて、すっかり行かなくなってしまいました。
アーロン
じゃあ、今度、久しぶりに行ってみないかい? 遠くまで出かけなくても、東京都内にも野鳥を観察できるスポットがあるんだよ。
周平
いいですね、ぜひ連れて行ってください!
アーロン
じゃあ、今回はなるべく近場にしよう。大田区にある東京港野鳥公園や江戸川区の葛西臨海公園。それから、港区の国立科学博物館附属自然教育園、世田谷区の等々力渓谷公園、練馬区の石神井公園なんかもあるよ。どこへ行こうか?
周平
東京港野鳥公園はどうでしょう?
アーロン
お、いいね! 東京港野鳥公園は、都内屈指の野鳥観察スポットだよ。年間で約120種類もの野鳥が見られると言われているんだ。
周平
それはすごいですね! 楽しみです。
アーロン

週末、二人は東京港野鳥公園へとやって来ました。

上空を旅客機が飛んでいく!羽田空港のすぐ近くなんですね。おまけに、隣には大きな市場があって、周囲の道路を大型トラックが行き交っているし…。
アーロン
こんなところに野鳥が集まるスポットがあるとは思わなかった、だろう?
周平
はい、その通りです。
アーロン
ここはね、東京湾の埋め立て地に自然とできた池や草地に野鳥が集まるようになり、公園として整備されるに至ったそうだ。この公園の特徴は、雨水がたまってできた淡水池と、東京湾の海水と淡水池から流れる雨水が混ざる汽水池の両方があって、それぞれの池に来る水辺の鳥を楽しめることなんだ。
周平
今、僕たちがいるのはどちらの池ですか?
アーロン
ここは汽水池だよ。ほら、見てごらん。アオサギ、それにカワウがいるよ。
周平
みんな、杭の上で休んでいますね。
アーロン
あっちの干潟が見える観察小屋に行ってみよう。この季節は、シギやチドリの仲間がやって来るのが見られるはずなんだよ。
周平
ここが観察小屋ですか。双眼鏡を無料で貸してもらえるだけでなく、こうして観察スポットに望遠鏡も備え付けられているんですね。
アーロン
おっ、ついているぞ! チュウシャクシギにキアシシギだ。私はしばらく撮影に集中させてもらってもいいかな。
周平
はい、もちろんです。僕もスマホで撮って、台湾の父に送ろうかな。
アーロン
後で私のカメラを貸そうか? 興味があるなら、上手に野鳥を撮影するコツを教えてあげるよ。
周平
本当ですか! ぜひ、お願いします。よし、いい写真を撮って父をびっくりさせてやるぞ!
アーロン

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