2018年10月号


毎月1回ウェブ版ニュースレター「れすぱす」を配信しています。L'ESPACE(れすぱす)は、場所・空間・宇宙・間隔と、多岐にわたる意味をそなえたフランス語です。

ルビ入りEnjoy Tokyo らいふ バックナンバー

家庭でできる紙のリサイクル

同僚のサムエルさんの部屋へ遊びに来た恵さん。廊下に積まれた新聞・雑誌の山に気づきます。

サムエルさん、これ、読み終わった新聞や雑誌でしょう? ずいぶんとたまっているわね。あら、あっちには空のダンボールも積んである!
はは(笑)。実は日本に赴任してから3ヵ月、ずっとためっ放しなんです。日本はごみの分別のルールがいろいろと細かいでしょう? 紙類の正しい分別の方法を研究してからと思っていたら、どんどんたまっていってしまって…。
サムエル
面倒だと思うかもしれないけれど、細かくごみを分別するのは、もう一度資源として使えるものをリサイクルのルートに乗せるためよ。
読み終わった新聞や雑誌も、使い終わった段ボールも、分別して資源回収に出せば、もう一度新しい紙に生まれ変わることができるんですね?
サムエル
その通りよ。一度使われた紙のことを「古紙」というのだけれど、古紙は新しい紙をつくるための貴重な原料になるの。今、一緒に古紙の分別をしてみる?
はい、ぜひ!
サムエル
古紙をリサイクルするために大切なのは、種類ごとに分別して出すことなの。違う種類の紙が混ざってしまうと、うまくリサイクルできないから。
ではまず、新聞と雑誌を分けますね。
サムエル
分け終えたら、ひもで十字に縛ってね。段ボールは、たたんでから束ねて。
段ボールについている粘着テープは取り除いた方がいいですか?
サムエル
ええ、お願い。ところでサムエルさん、牛乳のパックはどうしてる?
えっと、燃やすごみとして捨てています。
サムエル
あら、牛乳やジュースの紙パックは、トイレットペーパーやティッシュペーパーにリサイクルされるのよ。水ですすいで乾かしてから、資源として出してね。
わかりました。今度からそうします。
サムエル
あとは、包装紙や紙の箱、メモ用紙や封筒、トイレットペーパーやラップの芯なんかも貴重な紙資源になるのよ。全部、燃やすごみに入れてない?
…その通りです。
サムエル
こうした「雑紙」と呼ばれる紙類をきちんと分別することが、燃やすごみの量を減らして、資源を有効に再利用することにつながるのよ。ぜひ、覚えてね。

作業を終えた二人が、リビングでお茶を飲みながらくつろいでいます。

ところで、リサイクルできない紙もあるんですか?
サムエル
ええ、ピザの箱やハンバーガーの包装紙のような汚れがついた紙、洗剤の箱みたいに強いにおいのする紙、それにシールやビニールコーティングなどの特殊加工をした紙は、紙を再生する際に妨げになるから古紙に混ぜないよう注意して。燃えるごみとして捨ててね。
うーん、日本のごみの分別は思った以上に細かいですね。シンガポールでは、ダストシュートのついているマンションがほとんどで、生ごみもプラスチックごみも、びんも缶も全部そこに投げ込んでしまいます。
サムエル
それはちょっと、カルチャーショックだわ!
もちろん、回収した後にある程度分別されますが、リサイクル率は低いです。でも、シンガポールもリサイクルを推進していこうとはしていますよ。なにしろ、ごみの埋立地が2035年までに満杯になると予測されていますから。
サムエル
ごみの最終処分場の限界が近づいてきているという問題は、日本にもあるわ。一人ひとりが資源を大切に使い、ごみになるものを減らしていくということを、もっと真剣に考えなければいけないわね。

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