日本はホットスポットでもあるわけですが、やはり先進国として途上国での生物多様性保全と貧困の削減に貢献していくことが大きな役割です。日本プログラムのスタッフは、そのために国の関係省庁や企業に働きかけて協力を求めたり、意見交換したりしながらCIの途上国でのプログラムへの支援をつくりだしています。また、広く一般のみなさんに生物多様性について知ってもらうための啓発活動も大切です。私は2月21日に行われる「国際化市民フォーラムin
Tokyo」と同時開催の
国連シンポジウムにも、「生物多様性―気候変動、食料危機、貧困問題との関わり」というテーマのパネリストとして参加します。環境への興味・関心が広まっていることはいいことですが、最近は先走った活動や誤解されたままの知識も見受けられます。たとえばCO2削減や緑化のために「木を植えよう」という運動がありますが、その土地の生態系にふさわしい樹木を、地元住民との関係性に配慮して、長期的視野を持って植えているのかというと、疑問を持たざるを得ないケースもあるようです。善意が正しく生かされるように、専門家を擁するCIとしてできることはたくさんあります。いま環境省が進める、企業の環境への取り組みのガイドライン作りにも参画しています。生物多様性とは、環境問題を最もグローバルに理解できるキーワードの一つ。多くの人に知ってもらいたいです。知ることから行動が生まれ、その一人ひとりの行動こそが地球の未来を明るくするのです。