外国の方が東京で暮らすには、言葉の壁や文化の違いなどで、多くのトラブルやとまどいが予想されます。 このコーナーでは、外国の方がお住まいの架空のアパートを舞台に、1年を通して想定されるさまざまなシチュエーションとその解決策をご紹介していきたいと思います。
キャサリン:
友人の留学生が部屋を探しているんです。このアパートを紹介したかったけど、いつも満室ですからね。外国人が部屋を借りるにはどうすればいいのか教えてあげたいんですが。
管理人:
まず、住まいにはどんな種類があるのかを知っておくといいでしょうね。在学先の学生寮、留学生寮、公営住宅、日本企業の社員寮、民間の賃貸マンションやアパート、家主と同じ建物の一部を借りる貸間やホームステイなどが宿舎のおもなものです。留学生寮は設備も良く費用も安いのですが、収容数や入寮資格が限定されていることがほとんど。民間の賃貸アパートなどは、どうしても家賃が高くなってしまいますね。最初は在学先の担当窓口で相談するのがいいと思うわ。
・
(財)アジア学生文化協会(部屋探し情報)
・
東京都太田記念館(寮)
・
(財)早稲田奉仕園(寮)
・
留学生生活案内
・
宿舎情報
キャサリン:
公営住宅や日本企業の社員寮というのは何ですか?
管理人:
公営住宅というのは都道府県や市区が提供している住宅で、一定の条件を満たした外国人が申し込みできる場合があります。でも入居希望者が多くて、なかなか入居できないのが現状ですね。社員寮というのは、もともと自分の会社の社員のために用意した寮です。その一室を、留学生にも提供している企業もあるの。
・
留学生支援企業協力推進協会
キャサリン:
住まい選びの注意点はどんなところですか?
管理人:
まず、毎月の家賃をいくら支払えるか、しっかり具体的に考えておくことですね。民間のアパートなどを借りる場合は、月額の家賃相場を事前に調べておくこと。一般に都心部に近いほど高く、都心部からの距離が遠ければ遠いほど安くなります。駅からの距離、建築年数、周りの環境、日当たりなどによっても異なります。
キャサリン:
部屋はどうやって探せばいいでしょうか。
管理人:
最初に話したように、在学先の担当窓口で相談するのがいいでしょうね。インターネットや住宅情報誌で探す場合は、気に入った部屋があったらすぐに電話して問い合わせてみましょう。この場合、ある程度の日本語を話せる必要があります。不動産屋で部屋を探す場合は、条件に合う部屋があったらすぐ見に行けることが多いのが便利です。
キャサリン:
不動産屋でいい物件を見つけられるコツのようなものはありますか?
管理人:
そうね、日本人や日本語の上手な人が一緒に行くと、スムーズに話が進んでいいでしょうね。連帯保証人が同行すれば、なおいいと思いますよ。
キャサリン:
連帯保証人とは何ですか?
管理人:
民間のアパートやマンションに入居するほとんどの場合に必要となるのが、日本人の連帯保証人です。もしもあなたの友人が期日までに家賃を支払わなかったり、部屋を損傷したのに修理代を払わなかったりした場合、家主は友人の代わりにこの連帯保証人に支払いを請求できます。このように連帯保証人は債務支払い義務を負うので、一定の収入が求められます。ですからあなたの友人を知らない人に、気軽に引き受けてもらえるものではありません。身元保証人などにお願いしてみるといいでしょうね。
キャサリン:
なるほど、連帯保証人を見つけることは、外国人にとってなかなか難しいことかもしれません。もしも友人がいい物件を見つけたのに連帯保証人が見つけられないという場合は、どうしたらいいんでしょう?
管理人:
保証人ボランティア制度や、住宅総合保険と保証人補償基金を組み合わせた制度があるので、困ったときは力強い助けになるでしょう。また、保証人なしでも部屋を借りられるところもあるので、調べてみるといいですよ。
・
留学生住宅総合保障
・
東京エイリアン・アイズ
・
(株)ジャフプラザ
キャサリン:
民間のアパートで条件に合う物件が見つかったら、契約となるんですね。
管理人:
契約するときに、敷金・礼金・仲介手数料・家賃等、合計で家賃の5〜6ヶ月分程度のお金を用意しておく必要があるので気をつけてね。契約書には重要事項が日本語で記載されています。これに署名・捺印すると法的に有効となりますから、内容をよく理解してから署名・捺印して下さい。分からない点は学校の留学生担当者か日本の事情に詳しい先輩に確認するといいでしょう。契約書には契約期間、管理費や共益費の有無、どんな暖房器具が使えるかなども記載されているはずです。
・
多言語生活情報(住宅編)
キャサリン:
契約が成立したら、晴れて引っ越しですね。新居での注意点は?
管理人:
大家さんに無断で家族や友人を同居させたり、他人に貸したりしないこと。外国人をめぐる宿舎トラブルでもっとも多いのが、「貸した人以外の人が住んでいる」というケースです。親類の人や友人を宿泊させる時には、たとえ短い期間でも必ず事前に大家さんに事情を話して了解を取るようにしましょう。大家さんに無断で部屋を改造するのも厳禁です。集合住宅に住んでいることを忘れず、騒音やゴミの出し方などにも気を配ってね。
キャサリン:
何よりもまず、引っ越したら隣の部屋の人へご挨拶ですね!
管理人:
そうね、お隣さん同士になるんだから、最初にちゃんと引越しのご挨拶をしておきたいですね。
●
アパートれすぱす3月号 −結婚編−
●
アパートれすぱす2月号 −東京都生活マナー編(ゴミ)−
●
アパートれすぱす1月号 −税金編−
●
アパートれすぱす12月号 −お正月編−
●
アパートれすぱす11月号 −大学進学編−
●
アパートれすぱす10月号 −高校進学、奨学金をもらうには?−
●
アパートれすぱす9月号 −仕事中に怪我をしました−
●
アパートれすぱす8月号 −リストラされました〜仕事を探します編〜−
●
アパートれすぱす7月号 −日本の夏を楽しむ−
●
アパートれすぱす6月号 −日本語学習編−
●
アパートれすぱす5月号 −引越し編−